京都市職員措置請求書

2008年  月  日

 

請求の趣旨

1 京都市教育委員会は、前教育長であり現市長である門川大作のインタビュー記事が12ページにわたって記載され、また半ページを用いて同人の写真を掲載している『教育再生への挑戦・市民の共汗で進める京都市の軌跡』と題する図書(定価1365円(税込み)PHP研究所発行)を同書発行前の2007年10月23日から同年12月19日まで10回にわたり、ジュンク堂京都店、ふたば書房、大垣書店、阪急電鉄梶A三省堂京都駅店三省堂書店神保町店、紀伊国屋書店MOVIX京都店、紀伊国屋書店新宿本などの一般書店から合計1400冊を定価で購入する旨の契約を締結した。

2 門川は2007年12月14日まで京都市教育長であり、同日、2008年2月3日告示、同月17日投票でおこなわれる京都市長選挙に立候補するために教育長を辞任し、2007年1月16日、京都市長選への立候補を正式に表明した。同選挙には門川他3名が立候補したが、門川が当選した。

 門川は、前京都市教育長であり、前京都市長であった桝本頼兼氏の後継候補としてかねてから立候補が噂されていた本書について京都市教育委員会が最初購入を決定した上記時期には、同人の京都市長選挙への立候補が確実となっており、立候補の正式表明以後にも3回にわたって500冊の購入を決定している

3 門川は、京都市長選挙の立候補に当たっては、自身が教育長時代に行ってきた教育改革を最大の売り文句にし、「共に汗する『共汗』」をスローガンとして選挙戦をたたかった。

  本件で問題となっている図書『教育再生への挑戦・市民の共汗で進める京都市の軌跡』は、門川が立候補を表明した後の2007年12月27日に発行され、編者についてはPHP研究所とされているが具体的な著者は京都市教育委員会関係者である。本書の内容は、門川の京都市長選挙における自身の実績についての宣伝内容と多くの部分が重複している。

4 本書の発行時期および本書の内容に鑑みれば、本書が京都市長選挙において門川の実績宣伝のために編集、製作されたものであることは明らかである。

5 京都市教育委員会は、まさに門川の宣伝本である本書を、第1項に記載したとおり大量に一般書店から購入し、同氏が正式に立候補表明をした後の200年1月2日から2008年月2日までの間、約670をPTA連絡協議会や地域女性連合会など京都市内の各種団体代表らに配布したのである。配布先には京都市会議員、府会議も含まれているが、京都市長選挙で他候補を推薦した日本共産党の会派に属する議員には一切配布されていない。

6 本書の購入・配布は、京都市教育委員会が組織的に京都市長選挙において教育長であった門川の当選を得しめる目的でなしたことは明らかであり、こうした違法不当な活動のために公費を用いたことは断じて許されない。本書購入・配布のために支出された公費は209万232円である(購入費1,911,000円、郵送料181,320円)

7 したがって、請求人は、京都市が上記の違法な支出に係わった門川現市長ら前・現教育長をはじめとする職員らに対し、上記金員のすみやかな返還を請求するなど、必要な措置を執るべきことを求め、本請求に及んだ。

 

添付資料

 新聞記事

 

請求者

住  所

職 業

氏 名

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京都市監査委員様 

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