もう止めて! 素手でのトイレ清掃

門川前教育長(現在京都市長)が始めた学校での素手でのトイレ清掃運動


 ----「市教委の担当者は『手を便器に突っ込む瞬間、人生観が変わる。感謝の心 や美しく使おうという公共心が生まれる』と効果を語る。」(読売新聞 06.7.30)


 

 京都市では、10年ほど前に市民ら有志が「京都掃除に学ぶ会」を結成、さらに2005年2月には、同会の活動に賛同する教育関係者が「便きょう会」を立ち上げました。
 両会は、毎月第2土曜日の朝、市内の小学校のトイレで掃除を続け、地域住民も参加しているといわれています。当初、40人の教師で立ち上げた「便きょう会」は、今では京都市教委の128番目の教育研究会となっている。
(読売 06.7.8 
 「京都掃除に学ぶ会の初期からの会員、門川大作教育長が、『便きょう会』を立ち上げた」(
2006.8.8「地域教育フォーラム・イン京都」資料集 P58といわれており、今も会長は、門川大作教育長です。

 トイレの清掃活動自体はいいことだといわれる方もおられるかもしれませんが、我々がこの問題を放置できないのは、このトイレの清掃活動では、「あえて素手 心も磨く」(京都新聞 06.10.17というように、素手によることが強調され、道徳教育の一貫として取組まれていることです。

 「『素手で便器に手を入れて洗ってみよう』。毎月第2土曜日の朝、京都市内の小、中学校1校のトイレに教員 と子ども、保護者が集まり、掃除を始める。---市教委の担当者は『手を便器に突っ込む瞬間、人生観が変わる。 感謝の心や美しく使おうという公共心が生まれる』と効果を語る。」(読売新聞 06.7.30

 「そして素手で磨き上げていく行為は、『ゴム手袋をしていては、問題は解決しない。素手で掃除する勇気こそ が問題を解決してくれる。』ということを学べるのである。」2006.8.8「地域教育フォーラム・イン京都」 資料集 P59



*素手のトイレ清掃運動の提唱者は、日本を美しくする会・鍵山秀三郎氏
(日本教育再生機構顧問)

   鍵山氏は、八木秀次の日本教育再生機構の顧問、「国家社会を秩序ある組織にする基幹である教育」(「教育再生への提言」)などと主張している。




<参照>京都市掃除に学ぶ便教会のホームページ



●これは、「集団陶酔の手法」だ!
 
 ・「指導者がまず、素手で便器を磨き、最後の仕上げに便器の中で顔を洗ってみせる。生徒からどよめきが起こった。
  さすがに多くの指導者がここまでやるとは思えないが、「くさい芝居」ではすまされない。生徒の心をつかもうと、得意げに便器の水を顔にかける指導者。集団陶酔の手法じゃないか。」(『週刊金曜日』2006.10.27)


 京都市でも同様の事例
 「後方の個室トイレでは、岩淵校長(北白川小)が便器磨きの仕上げ段階。スポンジをつかんだ手をためらいなく便器につっこんでいる。「一度高いハードルを越えると、抵抗感がなくなるので不思議です」。ピカピカに光る便器に水を流すと、「これで手を洗えるぐらいですよ」と余裕の表情だ。それを見ていた大和君。「わあ、すごい」と驚きの声を上げ、校長先生の姿をまぶしそうに見つめると、自分の便器に果敢に向かっていった。」(京都新聞 2006.10.17



●当時、ノロウイルスの感染が全国的な問題になっていた!

 ・素手によるトイレ便器の清掃。ノロウイルスの集団感染の危険が 
 
  京都新聞社説「感染力の強さに警戒を」(2006.12.22)



●門川教育長の自己宣伝としての「トイレ清掃」運動

 ・2007年5月15日、教育関連3法を審議する衆議院教育再生特別委員会で、門川教育長が、政府与党の参考人として出席
 彼は、まず、「私は、一昨日の土曜日、朝7時から京都の小学校で子どもたち100人を集めて、便所掃除をしてきました。」という話から始めた。

  門川大作「トイレ掃除をすれば 謙虚な人になれる」



●背景には、学校運営予算の大幅削減も

 
 ・京都市の学校運営予算は2004年度から大幅に(前年度比2割減)削減された。その結果、「トイレの業者清掃が、従来は月3回だったのが、1回になった。」という学校も多い。

                                (京都市教組「京都市の教育を考える!」より)



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